動物愛護法違反の事件まとめ|何が起きて、その後どうなったか(経過を追記中)
動物愛護法違反のうち、殺傷・虐待・遺棄(第44条)の「動物虐待事犯」として検挙される事件は、年間172件(警察庁、2025年)あります。このページでは、報道された主な事件を一覧にし、起訴や判決などの経過を追記していきます。
ニュースで「動物愛護法違反の疑いで逮捕」と見ても、その後どうなったのかまでは、なかなか伝わってきません。この記事は、虐待のニュースに心を痛めた方、どんな行為がどの罪に問われ、どれほどの刑になったのかを知りたい方に向けてまとめた記事です。
事件を分ける軸は、解説記事「動物愛護法とは」と同じ「殺傷・虐待・遺棄・命令違反」の4つです。そのうえで、逮捕や書類送検で終わっているのか、起訴や判決まで進んだのかという「段階」を、事件ごとに必ず添えています。有罪が確定するまでは「疑い」の段階にあることを踏まえて読んでください。載せるのは、全国紙・NHK・通信社・地方紙・民放テレビ局のニュースサイトのうち、2社以上の報道で確認できた事件だけです。確認できたものから順に、毎週追記します。
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執筆:ペトログ編集部
この記事でわかること
- 動物愛護法違反の検挙件数の推移(警察庁の統計)
- 2025年以降に報道された主な事件の一覧と、行為の種類・罪名・段階
- 事件ごとの経過(発生、逮捕、起訴、判決)と最終確認日
- 自治体が公表した動物取扱業者への行政処分
- 違反を見つけたときの通報先
数字で見る動物愛護法違反
警察庁は毎年、動物虐待事犯(動物愛護管理法第44条違反)の検挙事件数を公表しています。2025年は172件で、前年より12件増えました。殺傷・虐待・遺棄の罰則を引き上げた改正法が2020年6月に施行された翌年から件数が大きく増え、その後は年160〜180件台で推移しています。
| 年 | 検挙事件数 | 検挙人員 |
|---|---|---|
| 2021年 | 170件 | — |
| 2022年 | 166件 | — |
| 2023年 | 181件 | 206人 |
| 2024年 | 160件 | 182人 |
| 2025年 | 172件 | 213人 |
注:警察庁「令和7年における生活経済事犯の検挙状況等について」(2026年3月)の図表22・図表32と、「令和6年における生活経済事犯の検挙状況等について」(2025年3月)の図表32による。検挙人員は令和6年版(2023年・2024年分)から掲載されている。「—」は資料に記載なし。
この数字は、第44条が定める殺傷・虐待・遺棄の違反を数えたもので、都道府県知事の命令に従わなかったときの罰則(第25条・第46条の2)は含まれていません。また、検挙の件数なので、そのあと起訴されたか、どんな刑になったかまでは分かりません。そこで次の一覧では、事件ごとに段階を追いかけます。年間170件前後の検挙に対して一覧の件数が少ないのは、2社以上の報道で確認できた事件だけを載せているためです。確認できた事件から、毎週追記していきます。
動物愛護法違反の事件一覧(新しい順)
どんな行為が動物愛護法違反の事件になっているのか、実際の例で見ていきましょう。一覧の「段階」は、逮捕(容疑)、書類送検、起訴、判決、不起訴、無罪、不明(続報なし)のいずれかで書いています。逮捕・書類送検・起訴の段階にある事件や、続報がない事件は、有罪が確定していないため「疑い」の段階です。不起訴になった事件は、裁判にかけられずに終わったもので、有罪とはされていません。
| 年月 | 地域 | 動物 | 行為の種類 | 罪名・条文 | 段階 | 経過を見る |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026年10月 | 北海道 | 馬 | 虐待 | 動物愛護法違反(虐待)第44条第2項 | 書類送検 | 経過を見る |
| 2026年10月 | 北海道 | 猫 | 殺傷 | 動物愛護法違反(殺傷)第44条第1項 | 逮捕(容疑) | 経過を見る |
| 2026年9月 | 神奈川県 | 犬・猫ほか | 虐待 | 動物愛護法違反(虐待)第44条第2項、狂犬病予防法違反 | 書類送検 | 経過を見る |
| 2026年9月 | 福井県 | 犬 | 虐待 | 動物愛護法違反(虐待、無登録営業)第44条第2項・第10条 | 逮捕(容疑) | 経過を見る |
| 2026年7月 | 静岡県 | 犬 | 遺棄 | 動物愛護法違反(遺棄)第44条第3項 | 書類送検 | 経過を見る |
| 2026年7月 | 沖縄県 | 鶏 | 虐待 | 動物愛護法違反(虐待)第44条第2項 | 書類送検(4件) | 経過を見る |
| 2026年6月 | 静岡県 | 猫 | 殺傷 | 動物愛護法違反(殺傷)第44条第1項 | 書類送検 | 経過を見る |
| 2026年5月 | 静岡県 | カラス | 命令違反 | 動物愛護法違反(第25条の命令違反)第46条の2 | 書類送検 | 経過を見る |
| 2026年4月 | 大阪府 | ハト・カラス | 命令違反 | 動物愛護法違反(第25条の命令違反)第46条の2 | 書類送検 | 経過を見る |
| 2025年9月 | 岐阜県 | 犬 | 虐待 | 動物愛護法違反(虐待)第44条第2項ほか | 不起訴 | 経過を見る |
| 2025年3月 | 三重県 | 馬 | 虐待 | 動物愛護法違反(虐待)第44条第2項 | 不起訴 | 経過を見る |
| 2025年1月 | 広島県 | ウサギ | 殺傷 | 動物愛護法違反(殺傷)第44条第1項 | 判決(懲役1年、執行猶予3年) | 経過を見る |
| 2025年1月 | 愛媛県 | 猫 | 殺傷 | 動物愛護法違反(殺傷)第44条第1項ほか | 判決(懲役2年6月、執行猶予4年) | 経過を見る |
注:年月は、逮捕・書類送検・不起訴など、この一覧に載せた最初の段階が報道された年月です。事件はすべて、全国紙・NHK・通信社・地方紙・民放テレビ局のニュースサイトのうち2社以上の報道で確認しています(2026年10月13日時点)。個人が特定される情報は書いていません。
事件ごとの経過
各事件の概要は、報道された事実の範囲で書き、有罪が確定していない事件は「疑い」「とされる」と表現しています。各節の末尾にある最終確認日は、ペトログ編集部が出典の記事を最後に確認した日です。
2026年10月 北海道:競走馬の生産牧場で子馬に暴行(虐待・書類送検)
日高町の競走馬生産牧場で、40代の従業員が飼育中の子馬1頭を引き倒し、殴る蹴るなどの暴行を加えて虐待したとして、北海道警は2026年10月5日、従業員と法人としての牧場を動物愛護法違反(虐待)の疑いで書類送検しました。暴行の様子が映り込んだ動画はSNSで拡散され、批判を集めていました。警察は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けています。従業員だけでなく牧場(法人)も対象にしたのは、法人も罰する両罰規定が適用されたためです。認否は明らかにされていません。
| 日付 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2026年3月13日 | 牧場内で飼育する子馬1頭に暴行を加えた疑い | 朝日・読売 |
| 2026年10月5日 | 北海道警が従業員と法人を書類送検(厳重処分意見) | 朝日・読売 |
出典:朝日新聞 2026年10月6日「競走馬生産牧場で子馬虐待か 牧場と従業員を書類送検 北海道日高町」/読売新聞 2026年10月6日「競走馬の子馬を暴行、北海道の牧場と従業員の男を容疑で書類送検…」
最終確認日:2026年10月13日
2026年10月 北海道:車内で猫を金づちで殴り、骨折させた疑い(殺傷・逮捕)
岩内町か共和町に駐車中の車の中で、猫1匹を金づちで殴るなどして傷つけたとして、北海道警は2026年10月5日、石川県在住の30代の会社員の男を動物愛護法違反の疑いで逮捕しました。男は事件当時は北海道に住んでいて、その後に石川県へ転居したとされます。「30分以上停まっている車がある」という通行人の110番通報で警察官が車内を確認したところ、複数の猫がいて、1匹は左前足と右後ろ足を骨折していました。猫はすべて警察に保護され、男は「金づちで殴ったのは間違いない」と容疑を認めているとされます。
| 日付 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2026年9月3〜4日 | 岩内町か共和町に駐車中の車内で、猫1匹を金づちで殴るなどして傷つけた疑い。通行人の110番通報で発覚し、車内の猫を保護 | 北國新聞・UHB |
| 2026年10月5日 | 北海道警岩内署が石川県能登町で男を逮捕 | 北國新聞・UHB |
出典:北國新聞 2026年10月9日「金づちでネコ殴った疑い 足2本骨折 能登町の男逮捕 北海道警」/UHB北海道文化放送 2026年10月6日「猫を"金づちで殴打か”前足と後ろ足を骨折…動物愛護法違反の疑いで会社員の男を逮捕…」
最終確認日:2026年10月13日
2026年9月 神奈川県:犬や猫など130匹以上を放置(虐待・書類送検)
横須賀市の自宅で、犬の死骸や排せつ物がたまった室内に犬47匹、猫18匹のほか、ネズミやハムスター、インコなど計130匹以上を放置して虐待したとして、神奈川県警は2026年9月9日、50代の夫婦を動物愛護法違反(虐待)と狂犬病予防法違反などの疑いで書類送検しました。市の動物愛護センターからの情報提供で発覚し、2人は「動物が増え続けてしまい、金銭的にも難しくなったので放置した」と容疑を認めているとされます。犬44匹の登録や17匹の狂犬病予防接種を期限内にしていなかった疑いも含まれています。
| 日付 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2026年6月3日 | 当時住んでいた横須賀市内の自宅で、犬の死骸や排せつ物がたまった場所に動物を放置した疑い | 朝日・神奈川新聞 |
| 2026年7月9日 | 市動物愛護センターから警察署に情報提供 | 朝日 |
| 2026年7月24日 | 動物愛護のボランティア団体が告発 | 朝日 |
| 2026年9月9日 | 横須賀南署が夫婦を書類送検 | 朝日・神奈川新聞 |
出典:朝日新聞 2026年9月10日「排泄物だらけの室内に犬猫など130匹超放置の疑い 夫婦を書類送検」/神奈川新聞 2026年9月9日「「増え続けてしまい放置した」 動物愛護法違反容疑などで夫婦を書類送検」
最終確認日:2026年10月13日
2026年9月 福井県:無登録で子犬を販売し、病気の犬を治療せず死なせた疑い(虐待・逮捕)
永平寺町内の施設で、県知事の登録を受けずに犬3匹を1匹55万〜65万円で販売したうえ、子宮に病気のある犬1匹を適切に治療せず衰弱させて死なせたとして、福井県警は2026年9月7日、福井市の50代の飲食店経営の男を動物愛護法違反(無登録営業、虐待)の疑いで逮捕しました。動物愛護センターからの通報で発覚し、男は容疑を認めているとされます。9月10日には施設が家宅捜索され、残されていた柴犬など十数匹が押収されて県動物愛護センターに保護されました。ブリーダーとして犬を売るには第一種動物取扱業の登録が必要で、無登録の販売と病気の放置の両方が問われた事件です。
| 日付 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2025年9月27日〜10月26日 | 永平寺町内の施設で、登録を受けずに犬3匹を販売した疑い | 福井新聞・FBC |
| 2026年6月16日〜7月25日 | 病気の犬1匹に適切な保護をせず衰弱させ、死なせた疑い | 福井新聞・FBC |
| 2026年9月7日 | 福井署が男を逮捕 | 福井新聞・FBC |
| 2026年9月10日 | 施設を家宅捜索。犬十数匹を押収し、県動物愛護センターへ | 福井新聞 |
出典:福井新聞 2026年9月10日「施設を家宅捜索、犬十数匹を保護 動物愛護法違反事件で福井県警」/FBC福井放送 2026年9月7日「無許可で犬3匹を販売…無登録営業などの容疑で逮捕 病気の犬を保護せず死なせた虐待の疑いも」
最終確認日:2026年10月13日
2026年7月 静岡県:飼い犬2匹を河川敷に捨てた疑い(遺棄・書類送検)
静岡市駿河区の河川敷にかかる橋の下に、ミニチュアシュナウザーと雑種の犬2匹をケージに入れたまま捨てたとして、静岡県警は2026年7月16日、30代の男女を動物愛護法違反(遺棄)の疑いで書類送検しました。同居を始めた集合住宅がペット禁止だったことが理由とされ、2人は容疑を認めているとされます。犬は同じ日の朝、散歩中の人に見つかって保護され、里親探しのために動物愛護センターへ移りました。県警は「動物を捨てることは犯罪だ。育てられなくなったら預かってくれる人を探すなどしてほしい」と呼びかけています。
| 日付 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2026年5月26日 | 早朝、河川敷の橋桁の下に犬2匹をケージごと捨てた疑い。同日朝に発見・保護 | 朝日・静岡朝日テレビ |
| 2026年7月16日 | 県警が男女を書類送検 | 朝日・静岡朝日テレビ |
出典:朝日新聞 2026年7月17日「「動物捨てるのは犯罪」 静岡県警が飼い犬2匹捨てた男女を書類送検」/静岡朝日テレビ 2026年7月16日「引っ越し先のアパートが「ペット禁止」で愛犬2匹を河川敷に遺棄か 交際中の男女を書類送検」
最終確認日:2026年10月13日
2026年7月 沖縄県:闘鶏をめぐり4件を摘発(虐待・書類送検)
鶏を闘わせる「闘鶏」をめぐり、沖縄県警は2026年に入って県内の4件を摘発し、鶏の所有者ら複数人を動物愛護法違反の疑いで書類送検しました。闘鶏そのものを禁じる法律はありませんが、闘わせることを前提にくちばしを切る行為や、けがをするおそれのある行為をさせることは、虐待にあたるおそれがあります。県は2026年2月、うるま市や県警と合同で、闘鶏が行われているとみられる場所への立ち入り調査も行いました。県議会の委員会では、条例で禁止するより現行の動物愛護法で指導するという県の考えが示されています。
| 日付 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2026年2月 | 県・うるま市・県警が合同で立ち入り調査 | 琉球新報 |
| 2026年3月 | 4件のうち1件(石垣市)を書類送検 | 琉球新報 |
| 2026年6月まで | 県警が2026年に摘発した4件を書類送検(所有者ら複数人) | 琉球新報・沖縄タイムス |
| 2026年7月6日 | 県議会土木環境委員会で県警と県環境部が説明 | 琉球新報・沖縄タイムス |
出典:琉球新報 2026年7月7日「闘鶏の関係者ら書類送検、動物愛護法違反疑い 今年4件、県と県警合同で立ち入り調査」/沖縄タイムス 2026年7月7日「「闘鶏」4件を検挙 沖縄県警 動物愛護法違反の容疑で…」/琉球新報 2026年7月9日「「闘鶏」で石垣市議を書類送検 沖縄県警、愛護法違反疑い…」
最終確認日:2026年10月13日
2026年6月 静岡県:鳴き声に腹を立て、飼い猫を死なせた疑い(殺傷・書類送検)
湖西市の自宅で、十数年飼っていた15歳の猫に暴行を加えて死なせたとして、静岡県警は2026年6月12日、70代の男性を動物愛護法違反の疑いで書類送検しました。男性は自ら「猫を殺してしまった」と110番通報し、鳴き声に腹を立ててカッとなったと容疑を認めているとされます。警察は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けました。
| 日付 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2026年5月28日 | 自宅で飼い猫1匹に暴行を加えて死なせた疑い。男性が自ら110番通報 | 静岡朝日テレビ・テレビ静岡 |
| 2026年6月12日 | 湖西署が書類送検(厳重処分意見) | 静岡朝日テレビ・テレビ静岡 |
出典:静岡朝日テレビ 2026年6月12日「「ネコを殺してしまった」と110番 十数年の愛猫を…死なせたか 70代男性を書類送検…」/テレビ静岡 2026年6月13日「鳴き声に腹を立て「ネコ殺しちゃいました」…70代男 起訴を求める“厳重処分”の意見を付して書類送検…」
最終確認日:2026年10月13日
2026年5月 静岡県:カラスへの餌やりをやめず、市の措置命令に違反(命令違反・書類送検)
静岡市葵区の自宅周辺でカラスにドッグフードを与え続け、2025年9月に市から餌やりをやめるよう措置命令を受けたのに続けたとして、静岡県警は2026年5月、60代の女性を動物愛護法違反の疑いで書類送検しました。自宅周辺には多いときでカラスなどの野鳥が100羽近く集まり、ふんや異臭の苦情を受けた市が対応を続けても状況が変わらなかったため、市が刑事告発していました。女性は「命令書を受け取っていない」と容疑を否認しているとされます。野生動物への餌やりで書類送検されたのは、静岡県内では初めてです。
| 日付 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2025年9月 | 静岡市がカラスなど野生動物への餌やりをやめるよう措置命令 | 静岡朝日テレビ・静岡第一テレビ |
| 命令の後 | 餌やりが続き、市が刑事告発 | 静岡第一テレビ |
| 2026年5月(19日まで) | 県警が女性を書類送検 | 静岡朝日テレビ・静岡第一テレビ |
出典:静岡朝日テレビ 2026年5月19日「カラスにドッグフードを10年与え続ける…女性を書類送検 違法餌付け容疑で静岡県内初検挙」/静岡第一テレビ 2026年5月19日「【動物愛護法違反疑い】カラスにドッグフード…給餌やめるよう措置命令受けるも継続か…女性を書類送検(静岡市)」
最終確認日:2026年10月13日
2026年4月 大阪府:ハトやカラスへの餌やりをやめず、市の命令に違反(命令違反・書類送検)
大阪市住吉区の駅周辺の路上で深夜にハトやカラスへの餌やりを繰り返し、カラスの鳴き声やハトのふんで周辺の生活環境を損ねたとして、大阪市は2024年4月、動物愛護法に基づいて餌やりの中止を命じました。命令の後も餌やりが続いたため、市は同年12月に刑事告発し、大阪府警は2026年4月30日、動物愛護法違反の疑いで大阪地検に書類送検しました。容疑を認めているとされます。2020年施行の改正法で、餌やりによって騒音や悪臭などの生活環境被害が出たときも知事や政令市長が命令を出せるようになっており、餌やりを理由にした書類送検は全国で初めてと報じられています。
| 日付 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2024年4月17日付 | 大阪市が餌やりの中止を命令(23日発表) | 読売・毎日 |
| 2024年12月 | 市が大阪府警に刑事告発 | 朝日 |
| 2026年4月30日 | 府警が大阪地検に書類送検 | 朝日・関西テレビ |
出典:朝日新聞 2026年4月30日「ハトやカラスに餌やり、動物愛護法違反容疑で書類送検 大阪市が告発」/関西テレビ 2026年5月13日「“迷惑なエサやり”で全国初の書類送検 “いたちごっこ”のエサやり行為…」/読売新聞 2024年4月24日「ハトやカラスへの「餌やり」やめない人物に大阪市が中止命令…」/毎日新聞 2024年5月27日「ハト餌やりに“フンガイ”の声 大阪市がついに中止命令、刑事告発も」
最終確認日:2026年10月13日
2025年9月 岐阜県:真夏の車内に犬を4時間放置(虐待・不起訴)
大垣市のショッピングモールの駐車場で、真夏日にエンジンを切った車内に飼い犬のダックスフント1匹を約4時間放置して衰弱させたとして、岐阜県警は2025年9月10日、養老町の50代の男性を動物愛護法違反(虐待)などの疑いで書類送検しました。犬は通行人に見つかり、動物病院で治療を受けて命は助かっています。岐阜地検大垣支部は12月24日、「諸般の事情を考慮し、慎重に検討した」として不起訴にしました。書類送検されても起訴されるとは限らない、という例です。
| 日付 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2025年7月20日 | 12時40分ごろから16時50分ごろまで、駐車場の車内に犬を放置し衰弱させたとされる。通行人が発見 | 毎日・共同 |
| 2025年9月10日 | 大垣署が書類送検 | 毎日・共同 |
| 2025年12月24日 | 岐阜地検大垣支部が不起訴 | 共同 |
出典:毎日新聞 2025年9月10日「炎天下の車内に飼い犬を4時間放置 容疑で男性を書類送検」/共同通信(信濃毎日新聞掲載)2025年9月10日「真夏日の車内に犬4時間放置疑い 飼い主男性を書類送検、岐阜」/共同通信(高知新聞掲載)2025年12月24日「真夏日車に犬放置、不起訴 岐阜地検支部」
最終確認日:2026年10月13日
2025年3月 三重県:「上げ馬神事」で馬を虐待した疑い(虐待・不起訴)
桑名市で2023年5月に行われた神事「上げ馬神事」で、馬に暴力的な行為をして急な坂を駆け上がらせたとして、動物愛護団体が告発し、三重県警は2024年9月、神事の関係者12人を動物愛護法違反(虐待)の疑いで書類送検しました。津地検は2025年3月25日、「犯罪の成立を認定すべき証拠が不十分だった」として11人を嫌疑不十分とし、死亡した1人を含む全員を不起訴にしました。神社側は第三者委員会を設け、2024年の神事から高さ約2メートルの土壁を撤去し、坂の勾配を緩めるなどの見直しをしています。
| 日付 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2023年5月4・5日 | 神事で馬に暴力的な行為をし、坂を駆け上がらせた疑い | 日経・中日 |
| 2023年10月 | 動物愛護団体が刑事告発 | 日経・中日 |
| 2024年9月24日 | 三重県警が関係者12人を書類送検(厳重処分意見) | 中日・日経 |
| 2025年3月25日 | 津地検が12人全員を不起訴 | 読売・日経 |
出典:読売新聞 2025年3月25日「「上げ馬神事」で使われた馬を殺処分、関係者12人全員が不起訴処分に」/日本経済新聞(共同)2025年3月25日「上げ馬神事で12人不起訴 動物虐待疑い、津地検」/中日新聞 2024年9月24日「昨年の上げ馬神事で虐待行為疑い、神事関係者12人を書類送検 三重県警」
最終確認日:2026年10月13日
2025年1月 広島県:「ウサギの島」でウサギを暴行し死傷させた(殺傷・判決)
「ウサギの島」として知られる竹原市の大久野島で、ウサギを蹴るなどして計7匹を死傷させたとして、20代の男が2025年1月21日に現行犯逮捕され、3月3日に動物愛護法違反の罪で起訴されました。広島地裁呉支部は4月14日、懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)の有罪判決を言い渡し、弁護側は控訴しない方針を示しました。島では2024年11月から2025年1月にかけて77匹のウサギが死んでいるのが確認されており、環境省は監視カメラの追加設置を検討しました。判決の「懲役」は、拘禁刑に切り替わる前(2025年6月1日より前)の判決当時の表記です。
| 日付 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2024年11月〜2025年1月 | 島内で77匹のウサギの死骸を確認(環境省) | 朝日 |
| 2025年1月9日・21日 | ウサギ計7匹を蹴るなどして死傷させた(1匹が死亡) | 読売 |
| 2025年1月21日 | 竹原署が現行犯逮捕 | 朝日 |
| 2025年3月3日 | 広島地検呉支部が起訴 | 読売 |
| 2025年4月14日 | 広島地裁呉支部が懲役1年、執行猶予3年の判決 | 読売・産経 |
出典:読売新聞 2025年4月14日「広島・大久野島でウサギを虐待した男に有罪判決…」/産経新聞 2025年4月14日「「痛ましいというほかない」…ウサギ暴行 死傷させた男に有罪判決」/読売新聞 2025年3月4日「「ウサギの島」で複数のウサギを虐待か、男を動物愛護法違反で起訴…」/朝日新聞 2025年1月23日「島のウサギ77匹が不審死 「人になれすぎたことのリスク」と専門家」
最終確認日:2026年10月13日
2025年1月 愛媛県:松山市で猫6匹を殺し、公園などに捨てた(殺傷・判決)
松山市内で2024年8月から10月にかけて猫6匹を殺し、公園や路上に捨てたとして、動物愛護法違反などの罪に問われた20代の元大学生の男の裁判で、松山地裁は2025年3月28日、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役2年6月)の有罪判決を言い渡しました。2025年1月14日の初公判で男は起訴内容を認め、検察は余罪を追起訴していました。判決は、動機に酌むべき点が極めて乏しいとしつつ、大学を退学処分になったことや更生する環境が整っていることを踏まえて刑の執行を猶予しています。松山総合公園などで猫の不審死が相次いでいた事件です。
| 日付 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2024年8〜10月 | 松山市内で猫6匹を殺し、公園や路上に捨てたとされる | 愛媛新聞・あいテレビ |
| 2025年1月14日 | 松山地裁で初公判。起訴内容を認める。検察は余罪を追起訴する方針 | あいテレビ |
| 2025年3月14日 | 論告で検察が懲役2年6月を求刑 | 愛媛新聞・あいテレビ |
| 2025年3月28日 | 松山地裁が懲役2年6月、執行猶予4年の判決 | 愛媛新聞・あいテレビ |
出典:愛媛新聞 2025年3月28日「【速報】ネコ虐待死で元大学生に有罪判決 松山地裁」/愛媛新聞 2025年3月14日「松山ネコ不審死 元大学生の男に懲役2年6月求刑 松山地裁」/あいテレビ 2025年3月28日「ネコ6匹を…殺した元大学生の男に懲役2年6か月・執行猶予4年の有罪判決…」/あいテレビ 2025年1月14日「…初公判で明らかになった経緯とは…」
最終確認日:2026年10月13日
事業者への行政処分
ペットショップやブリーダーなどの第一種動物取扱業者には、刑事事件とは別に、登録した自治体が業務停止や登録取消しの行政処分を出すことがあります。処分は自治体ごとに公表されるので、ここでは自治体の公表ページで確認できたものだけを、公表どおりの事業者名で載せます。
| 公表日 | 自治体 | 事業者名 | 処分の種類 | 理由の要約 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年12月8日 | 栃木県 | fancy-free(佐野市、販売) | 第一種動物取扱業の登録取消し(第19条第1項第1号) | 登録申請書類に虚偽の内容が含まれ、不正の手段により登録を受けたことが明らかになったため | 栃木県「第一種動物取扱業者に対する行政処分について」 |
注:2026年10月13日時点で、栃木県の報道発表、大阪府「動物取扱業者に対する行政処分について」(最終更新2024年11月5日。直近1年の処分なし)などを確認したものです。見つかった範囲で載せており、全国の処分を網羅したものではありません。
動物愛護法違反を見つけたときはどうするか
虐待かもしれない場面を見かけたら、見つけた場所の自治体(都道府県・指定都市・中核市)の動物愛護担当窓口か、警察に知らせてください。緊急のときは110番です。確かな証拠がない段階でも自治体には相談できます。窓口の探し方と、どんな行為が罪にあたるのかは、解説記事「動物愛護法とは」の「違反を見つけたときはどうするか」で説明しています。自治体や警察に伝えても動きがないときは、動物虐待の情報提供を受け付け、必要と判断した場合に刑事告発を行う特定非営利活動法人どうぶつ弁護団という選択肢もあります。
よくある質問
Q. 動物愛護法違反の例は何ですか?
A. 動物愛護法違反の代表的な例は、愛護動物を殺す・傷つける「殺傷」、暴行や世話の放棄で苦しめる「虐待」、捨てる「遺棄」の3つです。このページの事件でいえば、ウサギを蹴って死なせた広島の事件や猫6匹を殺した愛媛の事件が殺傷、排せつ物のたまった室内で犬や猫などを放置した神奈川の事件や、病気の犬を治療せず死なせた福井の事件が虐待、犬2匹を河川敷に置き去りにした静岡の事件が遺棄にあたります。このほか、鳴き声や悪臭で周辺に迷惑をかけたときに出される知事や市長の命令に従わないことも違反で、ハトやカラスへの餌やりをやめなかった大阪と静岡の事件がこれにあたります。
Q. 動物愛護法違反の罰則は?
A. 愛護動物を殺したり傷つけたりした場合は5年以下の拘禁刑または500万円以下の罰金、虐待や遺棄は1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金です(第44条)。知事などの命令に従わない場合は50万円以下の罰金です(第46条の2)。実際の事件では、ウサギ7匹を死傷させた広島の事件が懲役1年・執行猶予3年、猫6匹を殺した愛媛の事件が懲役2年6月・執行猶予4年で、いずれも法律の上限より軽く、執行猶予が付いています。
Q. 動物虐待を見つけたらどこに通報しますか?
A. 見つけた場所の自治体の動物愛護担当窓口か、警察に通報してください。緊急のときは110番です。自治体の窓口は、環境省の「地方自治体動物虐待等通報窓口一覧」で探せます。
このページの更新について
このページは、報道された動物愛護法違反の事件のうち、全国紙・NHK・通信社・地方紙・民放テレビ局のニュースサイトの2社以上で確認できたものから順に載せています。1社だけの報道や、記事が公開終了になって確認できなくなった事件は、別の媒体で確認できるまで載せません。ペトログ編集部は毎週、掲載した事件の起訴や判決などの続報と、新しい事件の報道を確認し、分かったことを各事件の経過表と一覧に追記します。掲載内容についての訂正・削除のお申し出は、お問い合わせフォームからお願いします。
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出典
- 統計:警察庁生活安全局生活経済対策管理官「令和7年における生活経済事犯の検挙状況等について」(2026年3月)(2026年10月13日確認。図表22・図表32)
- 統計:同「令和6年における生活経済事犯の検挙状況等について」(2025年3月)(2026年10月13日確認)
- 行政処分:栃木県「第一種動物取扱業者に対する行政処分について」(2025年12月8日発表)(2026年10月13日確認)
- 行政処分:大阪府「動物取扱業者に対する行政処分について」(2026年10月13日確認。直近1年の処分なし)
- 法令:e-Gov法令検索「動物の愛護及び管理に関する法律」(2026年10月13日確認。第25条、第44条、第46条の2、第48条)
- 通報先:環境省「地方自治体動物虐待等通報窓口一覧」(2026年10月13日確認)
- どうぶつ弁護団:特定非営利活動法人どうぶつ弁護団 公式サイト(2026年10月13日確認)
- 事件ごとの出典は、各事件の節の末尾に掲載
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