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犬の涙やけ対策フード完全ガイド——原因の理解とフード選びのポイント

執筆:ペトログ編集部

愛犬の目の下が赤茶色に変色している——いわゆる「涙やけ」は、特にトイプードルやマルチーズなど白い被毛の小型犬を飼っている方なら一度は気になった経験があるのではないでしょうか。

「フードを変えれば治る」という情報もよく目にしますが、涙やけの原因はひとつではなく、フードだけで必ず改善できるわけではありません。この記事では、涙やけの原因を正しく理解した上で、食事面からできるケアと適切なフードの選び方をペトログ編集部が解説します。

気になる症状がある場合は、自己判断せず必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。

この記事でわかること

  • 涙やけとは何か・なりやすい犬種
  • 涙やけの原因(食事以外の要因も含む)
  • フードと涙やけの関係の正確な理解
  • 涙やけケアに配慮したフードの選び方
  • 市販の涙やけ対応フードのおすすめ商品
  • 自宅でできる日常ケア

涙やけとは

涙やけとは、涙が目頭から目の下の被毛に染み込み、赤茶色に変色した状態を指します。正式には「流涙症(りゅうるいしょう)」という過剰な涙の状態が原因となっており、涙に含まれる鉄分やタンパク質が酸化・細菌が繁殖することで変色が起こります。

涙やけ自体は病気ではありませんが、何らかの原因があって起きるものです。常に濡れた状態が続くと皮膚炎を起こすことがあるため、放置せずにケアすることが大切です。

なりやすい犬種

涙やけはどの犬種にも起こりますが、特に以下の犬種で見られやすいとされています。

小型犬・白毛の犬種 トイプードル・マルチーズ・チワワ・ポメラニアン・シーズー・パピヨン・ペキニーズなど。白い被毛は変色が目立ちやすく、小型犬は鼻涙管が細いため詰まりやすい構造を持ちます。

短頭種(鼻が短い犬種) フレンチブルドッグ・パグ・シーズーなど。鼻涙管の形状的に涙が流れにくく、涙やけが起こりやすい傾向があります。

アレルギーになりやすい犬種 柴犬・ミニチュアダックスフンド・テリア種・レトリバー種など。アレルギー反応が目の炎症や涙の増加につながることがあります。

涙やけの原因

涙やけの原因は複数あり、食事だけが原因ではありません。まず原因を正しく理解することが大切です。なお、犬の涙やけの最多原因は鼻涙管閉塞とされています。

① 鼻涙管のトラブル(最多原因)

涙は通常、目→涙点→鼻涙管→鼻という経路で排出されます。この鼻涙管が先天的に狭い・炎症・閉塞などにより詰まると、行き場を失った涙が目からあふれ出します。特に小型犬・短頭種は構造的に詰まりやすく、トイプードルやマルチーズでは先天性の鼻涙管閉塞が比較的多いとされています。

② 眼瞼内反症(がんけいないはんしょう)

まぶたが内側に曲がり、まつ毛や被毛が眼球に当たることで涙が増える疾患です。先天性が多く、パグ・ブルドッグ・トイプードル・ペキニーズなどで発症しやすいとされています。重症例では手術が必要な場合もあります。

③ マイボーム腺機能不全

まぶたにある皮脂腺(マイボーム腺)の機能が低下すると、涙の蒸発を防ぐ油層が乱れ、涙があふれやすくなります。加齢・ホルモンバランス・細菌感染などが原因で起こり、パグ・シーズー・アメリカンコッカースパニエルなどに多い疾患です。

④ まつ毛・被毛の異常

まつ毛が内側に向いていたり(睫毛乱生・異所性睫毛)、目の周りの被毛が眼球に触れ続けることで刺激となり、涙が増えます。

⑤ アレルギー(食物・環境)

食物アレルギーや花粉・ハウスダストなどへのアレルギー反応で目に炎症が起こり、涙の分泌量が増えることがあります。このケースでは、涙やけ以外にも皮膚のかゆみ・脱毛・下痢などの症状を伴うことが多いです。

⑥ 目の病気

結膜炎・角膜炎・角膜潰瘍・緑内障・ブドウ膜炎なども涙やけの原因になります。目に痛みを伴う病気が原因の場合は早急な受診が必要です。

フードと涙やけの関係——正確に理解する

ここが最も大切なポイントです。

涙やけを直接治すフードは存在しません。

獣医師の見解では「涙やけとフードが必ず関与しているとは言い切れない」とされており、フードを変えるだけで必ず改善するわけではありません。

ただし、以下の2つのケースでは、フードの見直しが症状改善につながる可能性があります。

フードが関与しうるケース①:食物アレルギー

食物アレルギーが原因で目の炎症が起き、涙の分泌量が増えているケースです。アレルゲンを除去したフードへの変更で改善が見られることがあります。ただし食物アレルギーかどうかは除去食試験を経た診断が必要で、自己判断でのフード変更は遠回りになることがあります。

フードが関与しうるケース②:消化不良・油脂の品質

消化しにくいフードや、酸化した油脂が老廃物を体内に蓄積させ、涙の質に影響を与えるという考え方もあります。ただし「まだ明確なエビデンスはない」という獣医師の指摘もあり、個体差が大きいです。

重要: フード以外の原因(鼻涙管の詰まり・眼瞼内反症・目の病気など)が原因の場合は、いくらフードを変えても改善しません。まず動物病院で原因を確認することが先決です。

涙やけケアに配慮したフードを選ぶポイント

食物アレルギーや消化不良が原因の可能性がある場合、以下のポイントを参考にフードを選びましょう。

ポイント① 良質な動物性タンパク質を主原料としているか

消化しやすい良質な肉・魚を主原料としたフードは、消化不良による老廃物の蓄積を抑えやすいとされています。個別名が明記された原材料のフードを選びましょう。

ポイント② アレルゲンとなりやすい食材を避けているか

アレルギーが関与している場合、牛肉・乳製品・小麦・とうもろこし・大豆などの主要アレルゲンを含まないフードへの変更が有効なことがあります。アレルゲンは個体によって異なるため、可能であれば獣医師に相談した上で選びましょう。

ポイント③ 低脂肪で消化に配慮した設計か

「動物性油脂」など曖昧な油脂表記のフードより、「サーモンオイル」など具体的に品質が確認できる油脂を使ったフードが望ましいです。

ポイント④ 人工添加物・人工着色料が不使用か

人工添加物がアレルギーを引き起こす可能性があるとされています。できるだけシンプルな原材料で、人工添加物・着色料・香料が不使用のフードを選びましょう。

ポイント⑤ 小型犬向けの設計か(小型犬の場合)

涙やけが起こりやすい小型犬向けに設計されたフードは、粒の大きさ・タンパク質量・脂質量が小型犬の体に合わせて調整されていることが多いです。

市販の涙やけ対応フードのおすすめ商品

以下は、涙やけケアを意識した原材料設計の市販フードです。涙やけの症状がある場合は、まず獣医師に相談した上でフード変更を検討してください。

このこのごはん(日本)

こんな犬に: 小型犬の涙やけが気になる方、国産無添加を求める方

小型犬専用に設計された国産プレミアムフード。小麦グルテン・人工添加物不使用で、消化吸収に配慮した低脂肪設計。腸内環境を整える乳酸菌・フラクトオリゴ糖を配合しています。

アランズナチュラルドッグフード(イギリス)

こんな犬に: 牛肉・豚肉・乳製品アレルギーが気になる方

放し飼いのチキン・ターキーを主原料とし、牛肉・豚肉・乳製品・穀物を使用しない設計。アレルゲン管理がしやすいシンプルな原材料で、アレルギーからくる涙やけが疑われる場合の選択肢になります。

ファインペッツ ドッグフード(チェコ)

こんな犬に: 低アレルゲン素材(鹿肉・アヒル肉)を試したい方

一般的なフードでは使われにくい低アレルゲン素材を主原料としたグルテンフリーフード。チキン・牛肉などでアレルギー反応が見られた場合の代替フードとして選ばれています。

モグワン ドッグフード(イギリス)

こんな犬に: チキン&サーモンで消化しやすいフードを求める方

新鮮なチキンと生サーモンを主原料とした消化に配慮した設計。着色料・香料完全無添加で、余分な添加物を避けたい方にも向いています。

犬猫生活 ドッグフード(日本)

こんな犬に: 原材料の透明性を最重視する方

国産原材料100%・保存料・香料・着色料不使用で、産地まで公開。何が入っているかを正確に把握できる点がアレルゲン管理に役立ちます。

自宅でできる日常ケア

フードの見直しと並行して、以下の日常ケアも効果的です。

① 毎日の拭き取り 目の周りの涙や汚れを、清潔なコットンやガーゼで毎日やさしく拭き取ることで、細菌の繁殖と変色の悪化を防げます。専用のアイクリーナーを使う場合は、獣医師に相談してから使用しましょう。なお「温かい湿った布」での拭き取りは犬での科学的検証が不十分とする指摘もあるため、過度な期待は禁物です。

② 目の周りの毛をカットする 眼球に被毛が触れていると刺激で涙が増えます。定期的にトリミングして、目の周りの毛が眼球に当たらないよう管理しましょう。顔周りのカットは犬が嫌がる場合も多いため、できればトリミングサロンに依頼するのが安心です。

③ 水分補給を意識する 新鮮な水をいつでも飲める環境を整えましょう。

④ 環境アレルゲンへの対策 花粉やハウスダストなどの環境アレルギーが疑われる場合は、室内の清潔を保つ・エアコンフィルターをこまめに掃除するなどの対策も有効です。

こんな症状は早めに受診を

以下の症状がある場合は、病気が潜んでいる可能性があります。早めに動物病院を受診してください。

  • 目が赤い・充血している
  • 目やにが多い・色がおかしい(黄色・膿性)
  • 目をこする・しょぼしょぼしている
  • 涙やけが急激に悪化した
  • 顔を掻いている・傷がある

まとめ:原因の特定が最初の一歩

涙やけはフードだけで必ず治るものではなく、原因によってアプローチが異なります。

まず動物病院で原因を確認 → 目の病気・構造的問題であれば医療的治療 → アレルギーや消化不良が疑われる場合はフードの見直しも検討——この順番で進めることが最も近道です。

ペトログには涙やけ対応フードを実際に使った飼い主さんのリアルな口コミが集まっています。ぜひ参考にしてみてください。

重要: この記事は一般的な情報提供を目的としており、医療的なアドバイスではありません。気になる症状がある場合は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。

📌 参考資料・出典

🔗 農林水産省「ペットフードの安全関係(ペットフード安全法)」:https://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/petfood/
🔗 農林水産省「ペットフード安全法 表示に関するQ&A」:https://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/petfood/p_qa/hyouji.html
🔗 ペットフード公正取引協議会「ペットフード安全法に基づく必要表示事項について」:https://pffta.org/label/required_safety_pet_food/


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